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「間違えやすい」と「間違いやすい」
あなたは文章を書いていて、どっちが正しいか疑問に思ったことありませんか?
間違えやすい、間違いやすいで「え」と「い」の1語しか違いがありません。
ただ、この1語の違いのどっちが正しいかなんて、私たち日本人でも知っている人は少ないと思います。
私たちは正しいかどうか疑問のまま、普段なんとなく話していたり使っていたりする日本語も多いですものね。
ですが、せっかくなら正しい日本語を覚えておきたいはず。
例えば、大事な仕事のプレゼンの時に、間違った日本語を話していては恥ずかしいですものね(;゚Д゚)
今回は正しい日本語としてよく質問にある「間違えやすい」と「間違いやすい」のどっちが正しいかを徹底解説したいと思います♪
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結局どっちが正しいの?
結論からいうと、「間違えやすい」と「間違いやすい」は両方正しいです。
つまり、日常やビジネスの場でもどっちを使用しても大丈夫ということになります。
2つの違いは「間違え」と「間違い」という言葉です。
「間違え」は「間違える」という他動詞が元になっています。
「間違い」は「間違う」という自動詞が元です。
「間違え」と「間違い」の意味は似ていますが、厳密には使い方が少し違います。
それでは、「間違えやすい」と「間違いやすい」について、さらに詳しく見ていこうと思います。
間違えやすい
まずは、「間違えやすい」について解説しますね。
先ほど説明したように「間違え」は、「間違える」という他動詞が元になっています。
「間違えやすい」は、他動詞である「間違える」が名詞化した連用形「間違え」と補助形容詞「易い」で構成されます。
連用形といのうのは、後ろに「~た」「~ます」がつく形です。
例えば、「書く」の連用形は、「書いた」「書きます」になります。
「間違える」の連用形が「間違え」になります。
「間違え」と「間違い」の意味合いはほとんど変わりませんが、使う時に多少の差があります。
「間違え」というのは次のような時に使うのが正しい使い方です。
- 正しいものをうっかり間違えた
- 正解が決まっているもの
こちらの例文をご覧ください。
「間違えやすい」はこのように使用しますので、参考までに!
- 「塩と胡椒は取り間違えやすい。」
- 「この計算はとても難しく、間違えやすい。」
- 「気をつけろ、この道は間違えやすい。」
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間違いやすい
続いて、「間違いやすい」です。
「間違い」は「間違う」という自動詞が元になっています。
「間違えやすい」は、自動詞という「間違う」の連用形「間違い」と補助形容詞「易い」で構成されています。
「間違い」というのは次のような時に使うのが正しい使い方です。
- 行動、判断、動作、態度などが正しくない、またそれによって結果が正しくない
「間違え」とは厳密には意味が違っているのが分かると思います。
こちらの例文をご覧ください。
例)
・「あの人は何回もミスをしている。判断を間違いやすい人だ。」
・「子どもたちは周りが見えておらず、行動を間違いやすい。」
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まとめ
「間違えやすい」と「間違いやすい」のどっちが正しい日本語かについて、2つの似ている点と異なる点について解説してきました。
「間違えやすい」と「間違いやすい」は意味は似ていますが、使われている動詞と使い方に違いがあるということがお分かりいただけたかと思います。
こちらにまとめましたのでご覧ください。
言葉の違い | 意味の違い | |
---|---|---|
間違えやすい | 他動詞「間違える」 | うっかり間違い 正解が決まっている |
間違いやすい | 自動詞「間違う」 | 行動、判断、動作、態度 などが正しくない |
ただ、2つは使う時に意味に多少の違いがありますが、両方とも同じように使っても大丈夫だと覚えておきましょう。
日本語というのは、細かなニュアンスで意味に違いが出るので本当に難しいですよね!
言語学者や国語の先生たち以外は、「間違えやすい」と「間違いやすい」の違いを正しく解説できる人は少ないと思います。
ですから、もしあなたが今後この2つの言葉を使うことがあったら、意味の違いで使い分けてくださいね!(^^)!